Gard Insight (日本語)
用船契約の「連鎖反応」:「Athos I号」事件に対する最近の米最高裁判決 / Charterparty ‘chain reaction’: U.S. Supreme Court decision in the ‘Athos I’ case (JPN)

こちらは、英文記事「Charterparty ‘chain reaction’: The recent U.S. Supreme Court decision in the ‘Athos I’ case」(2020年4月2日付)の和訳です。
3月30日、米国の最高裁判所は、Citgo Asphalt Refining Co. (以下「CARCO」)他とFrescati Shipping Co., Ltd.他との「Athos I号」事件に関する訴訟において、再用船者であるCARCOが再用船契約の「安全バース」条項を通じ、船主に対し、大規模な油濁の清掃にかかった費用一切を補償する責任があるとした第3巡回区控訴裁判所の判決を支持する判決を下しました。今回の最高裁の判決は、用船契約の「連鎖構造」内にいるものの、争点となった「安全バース」条項を含む契約書の実際の署名者ではない関係者に「安全バース」条項の文言が適用される可能性があることを示唆する形となりました。
休航と運航再開に関する検討事項 / Lay-up and re-activation revisited (Japanese)

こちらは、英文記事「Lay-up and re-activation revisited」(2020年3月26日付)の和訳です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、これまでに考えられなかった形で海運業界に影響を及ぼしています。世界各地の港湾が特定の船舶の入港を拒否しており、渡航制限により乗組員の交替が延期され、船は運航を停止し、乗組員が解雇されています。こうした運航上の問題を背景に、現在、一部の船主や運航者は、船舶の休航を検討することを余儀なくされています。
COVID-19と英国法における不可抗力条項について / COVID-19 and force majeure clauses under English law (Japanese PDF)
COVID-19と英国法における不可抗力条項について / COVID-19 and force majeure clauses under English law (Japanese)

こちらは、英文記事「COVID-19 and force majeure clauses under English law」(2020 年 4 月 1 日付)の和訳です。
GardのFDD弁護士に頻繁に寄せられている質問の1つが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに関し、各傭船契約の不可抗力条項は適用されるのか、という質問です。今回のGard Insightは、HFWのパートナーであるBrian Perrott氏とその同僚の方々の見解をもとに作成しました。