Published 13 November 2024
本件につきましては、2023年12月付のサーキュラーもご参照ください。同サーキュラーは、国際P&Iグループ(IG)がSecro Customer and User Agreementの改定版(2023年11月13日付)を承認したこと、また、以前から承認されていたSecro Standard e-bill(シンガポール法に準拠)に加えて、英国法および2023年電子取引文書法(「英国電子文書法」)に準拠する新たなSecro Standard e-billの使用を承認したことをお知らせするものです。これらの使用はいずれも、クラブによる保険カバーにおいて引き続き承認されます。
Secroはこの度、スイスに拠点を置くテクノロジー企業であるCovantis社とパートナーシップ協定を締結しました。この協定により、Secro e-billシステムは農産物取引に対して、「Covantis eBL powered by Secro」というブランド名で、CovantisのSoftware as a Service(SaaS)製品の一部として提供される予定です。農産物以外の取引に対しては、引き続きSecroの自社ブランド「Secro」が提供されます。「Covantis eBL powered by Secro」と「Secro」のいずれも、IGが以前に承認した同一のe-bill基本アプリケーションで作動します。
本サーキュラーは、IGが「Covantis eBL powered by Secro」システムを承認したことをお知らせするものです。
「Covantis eBL powered by Secro」システムの利用・運用に関する法的文書は、利用者が既存の顧客か新規の顧客かによって異なります。既存の顧客については、SaaS顧客向けの一般的な利用規約を含むCovantis Service Agreementがすでに適用されていますが、「Covantis eBL powered by Secro」システムの利用を希望する場合は、e-bill特有の利用規約の遵守も別途義務づけるCovantis Amendment Agreementに改めて署名する必要があります。「Covantis eBL powered by Secro」から新たにSecroのシステムを利用する顧客は、e-billに関連するすべての規定を含むGeneral Terms and Conditions(GTC)に署名する必要があります。これらの文書はすべて2024年10月15日版であり、IGの確認と承認を受けています。
貨物の運送に関してクラブルールでてん補対象外とされてきた事項は、当然ながら、承認済みのいずれの電子商取引システムにおいても、紙の船荷証券の場合と同様に引き続き適用されます。これらのてん補対象外の例としては、運送契約で定められた港湾または場所以外での貨物の荷揚げ、日付を繰り上げた、もしくは繰り下げた電子文書/記録の発行・作成、流通可能な電子文書/記録の提示なしでの貨物の引渡し(承認済み電子商取引システムの場合は、当該商取引システムのルールに準拠していない積荷の引渡し)などが挙げられます。
国際P&Iグループに加入するすべてのクラブが同様のサーキュラーを発行しています。
上記に関するご質問については、Gard ArendalのHelenka Learyが担当窓口となりますが、Gard Japan(Email: gardjapan@gard.no)までお問い合わせ頂いても結構です。
敬具 Gard AS
Rolf Thore Roppestad
CEO(最高経営責任者)