ウクライナ戦争 - Hot Topics

Gardが提供しているロスプリベンション資料をはじめ、他の機関・組織の有益なウェブサイトやガイドラインへのリンクを以下にまとめました。ウクライナと黒海で今も続く戦争への警戒・準備・対応にお役立てください。ただし、情勢は依然として流動的であり、刻一刻と変化するためご注意ください。

運航・保安上のリスク

ウクライナ戦争 - 海事状況への影響（2024年2月29日）：Gardでは、ウクライナ情勢と現地における海運への影響を引き続き注視しており、ウクライナ、ロシア両国のコレスポンデントやその他のサービス提供者を通じて最新情報を入手しています。常に最新の状況を把握するべく努めていますが、情勢やそれに対する助言の内容が急速に変わる可能性がありますのでご注意ください。そのため、黒海地域に寄港する運航者・船長におかれましては、旗国当局のほか、船舶代理店やGardのコレスポンデントなどの現地情報源に頻繁に連絡を取り、その時点で入手可能な最新の信頼できる保安情報を入手することを強く推奨します。

戦争が国際海運に与える影響

ウクライナ危機 - Torunn Biller White (GardのChief Risk Officer)へのインタビュー（2022年4月21日）：この記事では、ウクライナで起こっている危機、そしてこの危機がGardとメンバーにもたらしている影響について、Senior LawyerのWan Jing Tanが、Chief Risk OfficerのTorunn Biller Whiteに話を聞きました。Whiteは、船員の健康に与えている深刻な影響や世界の商品市場への影響、制裁による経済への余波など、海運業界が直面している数々の問題に触れながらも、私たちの思いは今回の危機の影響を一番に受けている人々と共にあると、改めて強調しています。

法的な影響

ウクライナ戦争 - 契約上の義務への影響（2022年4月6日）：ウクライナ戦争の勃発により、GardのFD&D弁護士には、「ウクライナやロシアの港に停泊中、あるいは同地域に向けて航行中の本船にどう対応すればよいか」、「ロシアへの寄港が契約で義務づけられている場合、今後もその義務は果たさなければならないのか」といった多数の質問が船主や傭船者から寄せられています。そこで、この記事では応訴関連のよくある質問をまとめています。質問の多くは個別の事実関係に依存しますが、ここではいくつかの一般的なガイダンスを示しており、今後の展開に応じてガイダンスを補足していく予定です。なお、ここでの回答は傭船契約が英国法に準拠していることを前提としているため、傭船契約が他の法体系に準拠したものである場合は、回答が変わってくる可能性があります。

（2023年8月9日）ウクライナでは、「黒海穀物イニシアチブ」のおかげで黒海沿岸の港から穀物を輸出できていましたが、この合意がこの度終了しました。本稿では、このイニシアチブの終了が船主と傭船者の契約上の義務にどのような影響をもたらすのかをご紹介します。ウクライナ戦争が契約上の義務にもたらす影響については以前の記事でもご紹介しましたが、その後も大きな動きがいくつもありました。

乗組員への影響

ウクライナ戦争 - 乗組員との契約、クレームおよび送還への影響（2022年3月11日）：ウクライナ人船員およびロシア人船員を雇用しているGardメンバーは少なくありません。そこで、この記事では、雇用条件に関するよくある質問（FAQ）と、戦争が乗組員関連のクレームに対するP&Iカバーに及ぼす影響について解説しています。

なお、このFAQは、Gardが提供する乗組員関連のP&Iカバーに関するものであり、戦争に伴う解決が難しく変化の激しいさまざまな保安・運航上の課題に対処するものではないのことをご留意ください。

ウクライナ人船員の本国送還（2022年3月3日）：ウクライナで紛争が続く中、ウクライナ人船員の本国送還が困難となっています。情勢が不安定な中、契約延長を希望する船員もいれば、予定より早く契約を終了し、ウクライナへの帰国を希望する船員もいることと思われます。こうした状況を踏まえ、国際P&Iグループ（IG）の人事小委員会は、契約の変更を希望する船主と船員を支援するために、契約変更の覚書を起草しました。

制裁

ウクライナ紛争を受け、ロシアとベラルーシを対象にした制裁が急速に進んでいます。制裁の内容や、制裁が運航やGardの保険に与える影響についてご質問がありましたら、担当者までお問い合わせください。

Gardウェブサイトの制裁ページ（英文のみ）には、さまざまな制裁措置に関するサーキュラーや刊行物のリンクをまとめています。